[3Dプリンターと王子]
「先輩生きてます? クリスマスなので、僕の手のりマスコットが作れちゃう3Dプリンタ用のデータ配布しちゃいますよ!」
「耳の近くでしゃべるな。 あとクリスマスもう終わってんだけど(時計を見ながら)。」
「そういうお店行かないときも耳そうじした方がいいですよ先輩。 ところで3Dプリンタどこに片付けたんです?」
「なんでそんなものがうちにある前提で話すの? 石油ストーブすらないこの家で…。」
「 \あったらいいな/ って思ったんですけどね。」
「それアウトなやつだぞ王子。」
「…とりあえず今年お世話になった他の先輩たちにもデータ配布してるので、先輩も欲しくなったら言ってくださいね。」
「お、おう…。」
~後日~
「ん? なんだこの見出し… 『王子、逮捕されたってよ ~ネーミング電磁的記録頒布容疑で~ 』??」
「そうなんですよ。 逮捕されたらしいですよ。」
「らしいですよって。 とんでもなく他人事じゃん。」
「他人事ですよ~。 だってネーミングの何が悪いんですか? 良いことしかないじゃないですか!!」
「確かに何が悪いのかは謎だよな。」
「ね。 今度その件で出廷しなきゃいけないし…。てか新聞の見出しめっちゃセンスないですね。」
~後々日~
――それでは被告は意見陳述を始めて下さい。
「…そもそもネーミングは公序良俗に反していません。すべての先輩の幸せのメソッド、それがネーミングです!」
――意味がわかりませんが、被告はその呼び方を変えて下さい。
「なぜネーミングと言ってはいけないんですか? ネーミングというのは云々…」
――それ以上言うと意見陳述制限します。
「…。」
