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しまのことを語る

的を射る、という言葉について。中学校で、「"的を得る"とよくまちがえられますが、これは正確には"的を射る"と書きます。ところがここがひっかかりやすいところなんですが、漢字は"射る"なんですが、これで"える"と読みます。だからこう書いて、"まとをえる"になるんですね」と、習った覚えがあります。しかし、その後どの辞書を読もうが誰に訊こうが、一向にこの説が出てこないのです。先生があそこまで断言するからには先生にも根拠があったはずなのですが、今となっては知るすべもなく。昨今国語力について取りざたされることが多く、この慣用句も誤用の多いものの一つとして頻出していて、そのたびに晴れぬモヤモヤをためこんでいるのです。