「私」は5歳くらいの男の子だった。下に「妹」がいて4人家族らしい。
マンションのような施設に住んでいる。
その世界では暗号を元に従事する人達が多く
家族では「私」の「父」がそのような職業の人間だった。
生まれた時に貰える母子手帳みたいな冊子には
暗号表がついていて、それは肌身離さず持つのがルールとなっている。
暗号表は子どもにあいうえおを教える表みたいに絵と文字がかかれていて
どういったルールなのか、どのようにして使うのかは一切説明がなく
それを教える教育機関もないらしい。
家にはラジオというよりは建物の放送設備からニュースや暗号を伝えるのか謎の内容の放送が流れてくる。
チャンネルは1から4まであり、我が家は3で暗号に関する放送は比較的少ない。
「私」は興味本位で他のチャンネルを聞いた経験があり、ひっきりなしに謎の言葉が流れていて怖くなったのを覚えていた。
「私」は家で子すずめに餌をやって遊んでから家を出て、エレベーターに乗ることにした。
長いので続く
もえをのことを語る
