id:riverwom
好きな詩の一節のことを語る

もろこしの葉は風に吹かれて
さわさわと闇に鳴つてる。
お聽き! しづかにして
道路の向うで吠えてゐる
あれは犬の遠吠だよ。
  のをあある とをあある やわあ

「犬は病んでいるの? お母さん。」
「いいえ子供
犬は飢えているのですよ。」

萩原朔太郎「遺傳」より
https://www.aozora.gr.jp/cards/000067/files/1768_18738.html

作者的にはそこじゃないんだろうけど、「お母さん」に対して「子供」と呼びかけるところが印象に残るんだ。