[超はんぺん](=超半端な短編)
--- 光(Ⅱ)---
覗き込んだ瞳は、緑がかったちいさな炎が点っているだけでいつもと変わらない。
安堵と、ほんのすこしのガッカリを俺は胸に隠した。
お前がゆっくりと腕を天へ伸ばしても、光はやさしくリズムを繰り返している。
「なぁ、どうして人はひとつの夢を見たがるんだろうな」
・・・・・そんなことは俺が聞きたい。
「ひとりじゃ生きられないから、かな?」
安穏すぎる答えの気まずさに俺をしばらく晒してから
「うん、きっとそうだな」
と言い、言いながらお前の眼は光のさらに先の虚空を突き刺した。
それは光に焦がれ、運命を背負って耐えた過去なんだろう。
黒々と長い時間。
俺の指は絹糸の束を梳いていた。いつもと同じように。
でもあのときはたぶん、何かをやわらげたいと思ったんだ。
「ロシ・・・」
「うん」
「ロシ・・・」
「うん」
うさのことを語る
