----- MAUVE (3) ------

初めて話したとき、柵のなかでゆるいステップを踏む馬みたいだと思った。
その柵を越えて、まっすぐなたてがみをなびかせてみろと言ってやりたかった。
気づかなかったんだ、こんな想定外の道が待ってるなんて。
望んでいたこと、望まなかったこと、いっしょくたになって、現実は今僕の目の前にある。
「一番の意味ってなんですか」
「なに?」
「木枯らし一号」
「ああ・・・」
俺はこんにゃくにかぶりつき、熱くて驚くふりをした。
意味・・・・・・。
意味なんてこの世にあるんだろうか。
お前に示してやれるだけのしっかりと形あるものが。

うさのことを語る
