- ------- memo ---------( ゼラチンの扱い)
http://www.nitta-gelatin.co.jp/gelatin_labo/11_2.html
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「膨潤溶解法」
ゼラチン粉末をあらかじめ冷水中で膨潤したのち、加熱溶解する方法である。
どちらかといえば、小規模の溶解作業に適した方法で、溶解の規模が大きくなると、
膨潤ゼラチンの攪拌が困難になったり、冷水を加温するのに長時間を要する。
膨潤作業において、特に細粉のゼラチンの場合、攪拌、分散が十分でないと、
部分的に膨潤しないことがある。ゼラチン粒子を、むらなく、十分に吸水させることさえできれば、
溶解の失敗はほとんどない。
一般的な溶解条件は、以下の通りである。
膨潤時間: 30~60分
膨潤温度: 10~25℃
溶解温度: 50~60℃
「直接溶解法」
ゼラチン粉末を、温水に、攪拌しながら直接投入して溶解する方法である。
容器中でのゼラチン粉末の分散が十分なされれば、膨潤溶解法に比べて、溶解時間は非常に短縮できる。
粉末の分散を完全にし、かつ攪拌による気泡の巻き込みを防ぐため、容器や攪拌機を考慮しなければならない。
一般的な溶解条件は、以下の通りである。
溶解温度: 60~70℃
溶解時間: 15~20分
また、ゼラチンの溶解作業における一般的な注意事項を以下にあげる。
ダマの発生を防ぐには、通常の場合、水の中にゼラチン粉末を投入する方がよい。
過度の加熱によるゼラチンの物性劣化を防ぐため、ゼラチン溶液の局所的な加熱や煮沸は行なわないこと。
また、溶解終了後は、粗熱を取り、固まらない程度(40℃前後)まで溶液の温度を下げたほうがよい。
ゼラチンの物性劣化は、低pHもしくは高pHの雰囲気で起こりやすい。
このため、果汁やクエン酸の添加は、ゼラチンの溶解と同時に行なわず、最終に近い工程で行なう方がよい。
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