- ------ スカイブルー・ウォーター -----------
「・・・70点」
机の大掃除を始めたばかりの手を止め、椅子に腰掛ける。
ティッシュの中から救い出した70点の「モト」を星の砂のかわりに壜に入れ
アタシはそれを親指と人差し指の間で3度バック転させてから、引き出しにつっこんだ。
ほんとうは紫がかったローズピンクを選びたかった。
「空の色なんて子供じみてる、せいぜいアタシ的には70点よ」
と思ったくせに、、、選んじゃったのだバカ。
「空が咲くんだ・・・」と思って水をあげた。
だけど咲いたらそうじゃなかった、「空に咲くものだったんだ!」ってわかった。
「ピンクとブルーどっちがいい?」って聞いて
「空色の朝顔が好きだな」と答えたのは、
――父さんのそれはきっと「傘」だったんだって思った。
母さんが大好きだったあの傘はまだどこかにあるの。
もう、さす気になんないの。
それとも、とっくに捨ててしまったの。
父さんが今もそれを好きだって知っても
新しい傘でなくちゃ、ダメなのかな。

