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テリーヌ部のことを語る

  • -------- memo ---------(冷製)
  • ●ゼリー

    凝固材:ゼラチン(コラーゲン)

    特徴:水に溶ける温度は40~50度くらい。(かなりぬるいお茶程度)なので、火を止めた状態で溶かしたほうがよい。
        熱には弱いので温度を上げすぎると劣化してしまう。注意。
        
        ☆この煮溶かしでゼラチン=コラーゲンをゲル化→ゾル化する。このゲルゾル間は温度で状態が可逆。
        しかしそのたびに少しずつ結合の強さが劣化していく。必要最低限のかき混ぜで済ませることが望ましい☆
        
        凝固が始まる温度は10℃以下と低めなので煮溶かしてしまってから作業を急がなくてよい。
        冷蔵庫での冷却なら5時間くらいの間強度上昇が続く。テリーヌならそのほうがよい。
        カップに入れたゆるめデザートなどは一時間くらいの冷却時間でよい。
       
        ☆氷水につけて冷やせば早いので、二段三段と重ねるときはそうする。(氷をたくさん作っておく)☆

        凝固を阻害するものはパイナップル、キウィなどパッションフルーツ系に多いたんぱく質分解酵素。
        これはあらかじめその果物、果汁を加熱すれば無力化できる。

    ●寒天

    凝固材:寒天(てんぐさ)

    特徴:水に溶ける温度は90度以上なので沸騰状態を続けることになる。結果水分が減るので水分量注意。
        熱に強いといっても上げすぎると焦げる。湯せんでの煮溶かし作業がベター。

        凝固は35度くらい(人肌)で始まるので寒い時期はステンレスボールの肌からどんどん固まり始めてしまう。
        手早く作業ができるように順序だてておく。

        凝固を阻害するものとして酸がある。ph6-7くらいが凝固しやすく酸性アルカリ性どちらに強く傾いても
        凝固は阻害されるが、料理としては果物などの酸が問題になる。
        酸味の強いときは、完全にゾル化させたあと、あら熱がとれた頃に加えるとよい。
        また出来上がった寒天には水分が分離しやすい性質がある。 (お弁当には不向き><)
        

    ゼラチン、寒天、いずれの場合も表示分量の倍を使うとテリーヌとしての扱いがしやすい固さになる。
    また、☆の部分はゼラチンと寒天共通事項。(かきまぜ作業は必要最低限で・氷を用意すること)