[新手のいじわる]
なんだろう、これっていじわる・・・?
って、思った。たしか一年生のとき。
木造校舎のてかてかべたべたした床とストーブの囲いを足先で行ったり来たりしながらしゃべっていたら突然脛(すね)の裏側に激痛が走った。
振り返ると、男の子のなかではいちばんとびきりなかよしのNくんが火掻き棒を持って立っている。
はじめはなにがなんだかわからなかったが、周囲の女の子の非難の声でその棒と自分の痛みの因果関係をやっと理解した。
そうするともう痛みそのものよりも、なぜ?という気持ちのほうがどんどん膨らんでとうとう涙がでた。
すぐに世話焼きな女の子たちが保健室へ連れて行ってくれ、手当てをしてもらう間もわたしは「なんだろう?なんなのだろう?」と問い続け
教室に戻るころにはうっすらと「Nくんにとってわたしはなにかとくべつな子なのだ」と納得のいかない納得をした。
彼が私を憎む理由はほぼ、ない。どう考えても好かれていた。なら、そのことこそが理由なのだと。
愛と暴力が同じ場所から生まれるものだということを否応なくのみこんだ最初の記憶だ。
どうしているかな、あのこw
