昨晩、嫁実家には、嫁父母、嫁妹、嫁妹夫、姪(2歳)、私がいた。
嫁の血縁者のおもしろおかしさは筆舌に尽くしがたいが、嫁妹夫も、爆発的なおもしろさを見せてくれる場面に出くわしたことはないが、小柄な嫁妹と対照的に背が高く、いつも眼鏡をかけている温厚な人物で、知的な発言は随一でおもしろい。
姪に会うのは半年ぶりか、もっと経つか。いつか「叔父貴」と呼んでもらいたい私は、叔父貴アッピールに余念がない。自分を指差して、「おれ、おじき」てなもんである。嫁父も、「じいじ、じいじ」てなもんであって、姪は辟易していたかもしれない。
そこで、嫁妹から、こんなできごとがあったと聞いた。
嫁父母、嫁妹一家が集まったとき、姪に「この人は誰か」と順番に聞いて回った。
「かーさん」
「ばあ」
「じい」
ここまでは順調だ。さすが姪だ。
しかし、嫁妹夫、つまり姪の父を指して「この人は誰か」と問うたとき、天才が輝きを放つ。
姪は「とーさん」がすぐ出てこなくなったのだろう、少し考えたあとで、こう言ったそうだ。
「めがね」
天才のことを語る
