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ずぼんぼ@豆腐の角のことを語る

故郷の母親から、電話の着信、伝言登録、メール連絡という年の入り用で連絡があった。
小学校5,6年の時の同級生から故郷の家に電話があって、その電話には父親が出たというのだが、「同窓会を開きたいので連絡が欲しい」と携帯電話の番号を伝言したという知らせであった。
連絡主は確かに見覚えのある名前である。しかしこのご時世、この伝言ゲームである。警戒心を持たないほうが、作法がなっていないと誹られよう。
私の実体験として、過去には名前に心当たりはある程度の輩から電話があって、ありがたい話ろされたり、投票のおさそいを受けたりしたことがある。
しかし、今回のこの名前は、警戒心の敷居を下げさせる力を持っていた。やつの名はM。仮名だが、じっさい「エム」と呼ばれていた。あれから四半世紀が経過し、その間会っていないので、美化された記憶に頼ると、眉目秀麗とは言い難い容姿ではあったが、なかなか味のある風貌であった。文武両道でしかしどちらもちょっと抜けたところがあり(たしかきれいな字を書くことができないのがよく話題になっていた)、当時は私を含めた我の強い連中から一歩引いていた気配があったが、あのまま長じていれば、相当におもしろく魅力的な人物になっているのではないか。
記憶では暮らしに不自由する要素の少ない家庭であったし、万一やつがありがたい話をしたいと言い出すならそれほそれでおもしろいではないか。

という回顧と判断を経て電話をかけた。
25年ぶりの会話だが、聞き覚えのある声だった。「このご時世なので電話したら怪しまれて大変じゃろ」などとねぎらい半分からかい半分で伝える。
先方は外出先だったようだが、5分ほど話をした。今回の発案者は別にいて(発案者の25年前の顔もすぐ思い浮かぶ。運動能力に長けていて、どちらかといえば男前だった。やや物静かだが親分肌だったので、あのまま長じていればいい男になっているだろう)、しかしいろいろ面倒なのでMに幹事を押し付けたという。25年前もそういう関係だった。そしてMはそれを口では嫌がってみせるがその実喜んでいる節があった。

いまのところ年末年始に故郷で開催したいという計画だという。どうなるかわからんが、興味深い。