id:florentine は
florentine(磯崎愛)のことを語る

 お忙しいところお付き合いいただいて、こちらこそありがとうございます。 

 なかなかこういうことを表立ってお話しすることもありませんもので、なるほどと、また腑に落ちたと思ってくださって、とっても嬉しいです。わたし自身も今回の件で、資料等見つけたり本を再読しようと考えたり、得るものがありました。お礼申し上げます。
 
 「可視化」について、まさにおっしゃるとおりと思います。
 ただ、こういう可視化・顕現化によって問題があらわになることは良いことではあるのですが、いっぽうで、ミソジニーからなのか、女性が性的なものを消費することへの嫌悪からなのか「腐女子叩き」みたいなものも持ち上がっていて、どんよりとした気持ちになったりすることもあります。
 叩かれることの恐怖から内にこもりたいと思うひともいるし、腐女子フジョシとマスコミで騒がれること自体嫌う友人もいるし、今まで隠れていたこと自体に不満をもっていてオープンにしたいと願う友人もいるし、また女性でも腐女子が大嫌いといって憚らない友人もいるし、複雑すぎてわたし自身、自分の考えをまとめられないほど混乱しています。
 もちろん、早急に自分の気持ちや立場を誰かに説明しなければいけないなんてはなしじゃないんですけど(笑)。
 
 >「ただしイケメンに限る」。はい、そうですね(苦笑)。この表現には揶揄が半分、もう半分には本音ベースの真面目なprotestが込められていると思います(意識的なものか、無意識的なものかはさておき)。
 
 やはり、そうでしたか。
 わたしの知る限り、「イケメン大好き!」みたいな女友達はいないですけどね(笑)。 学生時代、この手の恋愛話で「恋人がかっこよくないとイヤ」という女性はいなかったけど、「ブスは嫌だ」と平然と口にする男の子たちに憮然とした経験があるので、非常に面白いなあと思ってるのです。と書きながら、ここにも男女の非対称な権力性があるのかな? と気づいたり。「ブオトコは嫌」とはっきりいえない女性と、なんでも言えちゃう男性と。
 まあ、美女にはそういうことを言えちゃうような雰囲気があったように思うので、ここにあるのは、男女じゃなくて、「モテ強者の権力」なのでしょうね。

 それから、おっしゃるように、わたしもこうした社会問題はそのひとそれぞれの考え方ややり方、時間のかけ方で取り組んでいくのがいいと思います。わたしも自分がフェミだと思っていますが特に活動などをしてるわけではありませんし、そのほかにも気になることはありますし(笑)。
 ただ、こうしてご縁をいただいておはなしを聞かせてもらったりお返事したりすることで、なにか社会が変わるというような大きなことはできないのは当然としても、自分の考えを確かめたりといった小さな変化があれば、実はけっこう良いことなのではないかと、かなりおめでたいくらい前向きに考えています。
(また、そうでも考えないと、この世知辛い世の中、たいそうシンドイという思いもあります)
 あと、前におはなししましたが、わたしは「弟のいる姉」なので、お姉さまのおはなし、わかります。弟にはかっこよくいてほしいのですよね。それと、お姉さんのいる男のひとには性にからむ件でも話しやすいです。信頼できます。
 たぶん、姉という存在を身近に見ているので女性に対して変な幻想も持ってないし、姉から「指導(!)」が入るので、女性を不愉快にさせない礼儀を自然と身につけているひとが多いのではないかと思います。
 そして、これは弟本人には聞いてみたことや言ったことはないのですけど。
 ちっちゃなころは姉であるわたしのほうが体も大きくて口も達者なので、何をしても勝てないし、色々と理不尽な思いをしてきたのかもしれませんが(と、どの口が言うのだと自己ツッコミ 笑)、いつのことなのかわかりませんが、こちらに「腕力」がないと気づいたせいなのか、優しくなったように思います。
 
 佐伯さん、名前は存じてますが未読です。もしよろしければおすすめ本などお時間あるときにでも教えていただけると幸いです。
 
>風俗欄や強烈なエロシーンのあるマンガを電車の中で堂々と読めてしまう人たちは、おそらくこのどちらかか、両方にあてはまるんじゃないかと思っています。まあ、そういうことを意識しつつも「だからどうした。俺は読みたいから読んでいるんだ」というある意味確信犯的立場の人もいそうな気がしていて、それはそれでちょっと怖いですが……。

 説明いただきましてありがとうございます。なるほど、ふたつのレイヤーがあるのですね。マナー意識と、純然たる他者への想像力の問題と。
 外国の航空会社などは、こうしたものは読めないだか持ち込めないだか聞いたことがあります。これはきっと、「マナー意識」の問題ですよね。それから、「消費サイド」のおはなしは、前述の「可視化」と関連して、相手の存在が見えないがゆえの問題ですね。こちらのひとたちは、もしかすると、会社の研修などを受ければ、即刻あらためるという可能性もあるのでしょうが(これもパターナリズム的かな?)、最後のひとたちがけっこうな人数いるんじゃないかと、わたしも怖いです……。
 
 そして、テッド・チャン大好きです!! 
 あの短編は衝撃的で、凄い作家だなあと驚嘆しました。書いたもの全部スゴイってどういうこと? みたいに感動してます。あと、男性作家が美醜について論じると、女性のわたしとしては苛立ったり傷ついたりすることが往々にありますが、彼にはそういう嫌な感じはありませんでした。落ち着かない気持ちにはなりましたけど(苦笑)。
 新作も出ているようですね。わたしは日本語訳を待つしかない身ですが(笑)、同じ時代に生きていて新作がリアルタイムに読めるのは幸せだと思える数少ない作家のひとりです。
 
 わたしの不十分な説明下手や言葉遣いにもかかわらず、長々とお付き合いいただきまして大変感謝しています。 
 わたしもとても勉強になりました。
 本当にありがとうございます!