id:florentine は
florentine(磯崎愛)のことを語る

ああ、どうしよう……
今年の10冊のトップは、プルーストでもカプシチンスキでもキシュでもパヴィチでもオオエでもなくジュネでもなくカルヴィーノでもゴンブローヴィチでもなく、キニャールに、大好きだけど愛してるとは絶対に言えなかったあのキニャールに持ってかれそう……
これだから、生きてる作家は怖いよ。
しかも、2010年の刊行だ。
『アマリアの別荘』。
翻訳者高橋氏も言うように、きっと、おそらくは「最高傑作」。そして、この最後の「文人」がものした最高作なら、現代フランス文学においても最高の作品のひとつ、と言って過言ではないと思う。
そしたまた、「現代小説」というものはやはり、なるほど「古典」となる前にこうしてその時代を生きている人間に何よりも切実に必要にされるのだと痛感する。
キニャール、サンスの貴方に乾杯。できれば最高のブルゴーニュを。わたしは味わったことがないけれど。
または、日を燦燦と浴びたレモン酒を。