「わたしは、ノルマンディーの小さな村の教員だった祖父に読み書きを教わった。……口数の少ない人で、軽はずみなことはけっして言わない人だったと記憶している。その人が夏休みのある日、とてもまじめな顔でわたしにこう言った。「人に笑われること(リディキュール)を恐れていたら、人生でおもしろいことは何もできないぞ』……そもそも恥をかくこと(リディキュール)が怖くて、映画など撮れるだろうか。恥を恐れることは、そのつど一歩後退することである」
レミ・ウォーターハウス『リディキュール』訳者あとがきから。
フランス語版の映画宣伝用小冊子にパトリス・ルコントが寄せた言葉だそうです。
勝手に引用のことを語る
