id:florentine は
florentine(磯崎愛)のことを語る

id:inukororiさん、はじめまして。
IDヒッキーなので、こちらへお呼びしてスミマセン。
 
>少女表象のバリエーションの少なさが多くの創作分野にわたるものであることが説明できればそれだけでいろいろ言える気がするんだけど、そんなことどっから参照したらよいのか
 
漫画やアニメの表象論についてはまるで無知なので、いちおう、学部学生レベルの(しかも古い!)西洋美術史にはなしを限らせていただきますね。
 
「視覚芸術における女性像」は、常に「男性の視線」によって「消費」され、また制作され続けてきました。それを問い直そうとするのが、昨今の美術ジェンダー史の様相です。たとえば、誰でも知る著名な女性画家の名前を挙げられるようになるのは、ほぼ近代になってからではないかと思います(もちろん、古くから女性画家がいなかったわけではないのです)。

そうした歴史的事実を踏まえて、西洋美術における女性表象は男性のそれに比べては少ない(というより、偏向がある。というほうが正確かな?)と、ものすごく乱暴ではありますが、そう言い切ってしまってもいいと思います。
女性と男性の描かれ方については、「肖像画」との絡みでお話したほうがいいと思います。そのひとと見分けられないと困る肖像画や銅像、またはコイン・メダル(これが肖像画研究では重要です)に描かれてきたのは常に施政者や富裕層の男性です。これをもってリアリズムが問われるのですが、特権を付与されることの稀であった女性は固有性をもった人間として表現される機会もまた少ないのです。
それから、「女性表象」については「聖母マリア」をはずすことができません。たぶん、誰もがぱっと思い浮かぶマリア像は「美少女」または「美女」ではありませんか?
そうではない描かれ方をしたマリア像もないわけではありませんが、ひろく流通するのはこの「美しく清らかな若いマリア」であることを考えても、やはり「美少女強し」という気もします。
  
上記のおはなしに関連して、
以前、fukuzowさんとお話していたときの、こちらに、ジェンダーと女性表象についての参考文献を書いております。ちょうどサイードのオリエンタリズムの話題も出てますのでよろしければどうぞ。 
http://h.hatena.ne.jp/florentine/9236553512752882405
 
>自然主義って漫画に合うのかなぁ
 
これも、なんとも難しい問題ですよね。
劇画チック漫画なら自然主義かというと、そうでもないように思いますし。
非常に日常的でリアルなはなしと思われていても、純粋な「絵」でみたらやっぱり見目のよい人物が画面に多くいるとなれば、そこらへんの判断も迷ってしまいますし。
漫画の場合は作家やその作品によって、いろいろなヴァージョンが有り得るかと思いますが……

そんな感じで、参考文献もろくにあげず、ものすご~~~~く乱暴な書き方なので、説明不足でわかりにくいかもしれません。
とりいそぎ、ということでお許しください。