そういえば。
もう10年近く、わが家にはテレビが無い。
でもそれで困ったことはないように思う。今回のようなときはもしかして困るかなと危惧していたのだけど、少なくとも今現在は困ってない。
実をいうと、ラジオも消した。
新聞も、見ない(ふだんはだいたい読んでる)。今は、見なくていいやって思った。
こういうときにきちんと情報を集め目を開けてモノを見るのが作家だろうという話もありそうだけど、わたしはそういうふうにはモノを見ない。わたしが居る場所で、ここで、じっと息をひそめて見て、出来得ることならこの場所で、今ここにある、声にさえならない「呻き」に耳をそばだてるよ。
じぶんがオールドタイプ(笑)でどうしようもなく依怙地な人間だという自覚はある。
まあ、そういうことで、
わたしは通常運行のまま、
近いうちに『他者の苦痛へのまなざし』(ソンタグ)をイっちゃいますよ。ずっと読みたいと思いながら、なんだか踏ん切りがつかなかったけど、今こそ読むに相応しい本じゃないですかね。
そしてまた、ここで語られる「他者」がすぐさま己になるかもしれないのが現実ってことも、絶対に忘れないようにしたい。こう書くことができる時点で、何かもうチガッテイルのだとは自覚しながら。
florentine(磯崎愛)のことを語る
