ギャレットさん、あなたは、
わたしが何故あなたにこんなことをしたか、
おわかりですか?
それは、あなたが、ろくすっぽ読みもしないで、
ポーの作品を焼き棄てたからですよ。
あなたは、人が、ああいう本は焼き棄てなければいけない
というのをきいて、その勧告に従ったのだ。
そうでなければ、さっきわれわれがここに来たときに、
あなたは、もうわたしが何をしようとするのか分かったはずなんですね。
無知ってのは致命的ですよ、ギャレットさん。
レイ・ブラッドベリ 『火星年代記』 小笠原豊樹訳
http://blog.livedoor.jp/yanoanoa/archives/1528856.html
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わたしの大好きな大好きな『火星年代記』、そしてポー
わたしはひとの「素朴さ」を好かない、好きだとはいいたくない
けれど自身にも過分にそういう「愚かさ」がある
あるに違いない
それはまた「鈍感さ」という名前にもなる
むずかしい
否、むずかしい、わけでもないのかもしれない
が、たんじゅんではない
断じて
「現実を覆う肌理の粗い皮膚」
そこに「傷」をつけるのが、仕事のひとつ
勝手に引用のことを語る
