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florentine(磯崎愛)のことを語る

【師匠自慢】
「美味しいお茶を点ててください」とお家元がおっしゃるそうです
  
わたしの先生は、いつでも「美味しくお茶を点てる」よう教えてくれて、たとえばそれが本来の御点前の動作にないものでもそれをすることによって飲むひとが美味しく飲めるように気を遣う、心配りすることがいちばんだというような信条というか、お茶のもっとも根源的な本質というかなんていうか、ともかく「いちばん大事なところ」をしっかりとわたしたちに授けてくださったんだなあ、てことが、今になってわかってきている
以前、講習会で本来一回のところを二回お湯で御茶碗をあたためたひとがいて、わたしはすぐにそれが「あ、お湯がぬるいんだな」て気がついて、それをなんでもなく当たり前に、至極当然の所作として受け取ったけど、まだ習い始めたばかりのひととかだと「御点前と違う」てことにばかり気を取られたりするってことも「外」にいって理解した
うちの社中ではお湯がぬるいとか熱過ぎるとかなったら適温になるよう何かしてたし、もしもお炭のつぎ具合が悪くてお湯がわかなかったりしたら(はじめてお炭やったころに何度かやっちゃいましたよ、わたし><)ぬるいお茶を出すのではなくすぐに直すようにして、その間、雑談とかしてお湯の沸くのを待ったりした
とにかく先生は、お客様はもちろん、生徒であるわたしたちに対しても、美味しいお茶を飲んでもらうってことにとても気を配ってらした
わたしはこういう調子なのでけっして物覚えもよくないし、だから御点前とかその他のこととかも教わったのにちゃんとなんにもおぼえてなくて、先生に本当に申し訳ないとおもういっぽうで、たぶん、先生がいちばんに伝えようとしたところは受け取れたのかもしれないなあと感じながらかえってきた