id:florentine
コネタ何の報告かわかりませんがのことを語る

「ところが本誌『ジオニタス』が論じる対象は、「物語」でなければ「画面」でもなく、「キャラクターを享受するジャンル」でもない。本誌は、文フリ評論で主流となっている対象に背を向けた、反主流的な、マイナー雑誌だと自己認識している。確かに物語は語りやすい。確かに映像は流通しやすい。確かにキャラクターは魅力的だ。

 しかし我々はあえてそれ以外の対象に目を向ける。「~ではなく」と否定的にではなく、肯定的に本誌を特徴づけるなら、我々が目を向けるのは、我々が踏みしめて歩いた「土地」だ。そして土地で営まれる人々の活動に目を向けるだろう。

 我々は物語表象に「反映」された日本社会を推測するよりは、直接日本社会を歩く。我々は映像製作者に「編集」された光景よりは、直接光景を見る。我々はキャラクターに「代理」された階層や属性よりは、直接人間の階層や属性を読み取ろうと試みる。

 本誌は、反映や編集や代理された表現を論じることを全く否定するものではないが、鑑賞よりも行為論的に現実に接近することを優先させる。その結果、本誌がどのくらいの価値を生んでいるか。それを「主流」の評論誌と比較して、読者に審判して欲しい。」
5/5第十八回文学フリマで土地研究評論誌『ジオニタス』を頒布します。
http://blog.livedoor.jp/webnitas/archives/37726375.html
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「坂東夫人」という小説を寄稿しております。もちろん、畏れ多くもフローベールおまーじゅですよv 郊外に住む人妻の小説です。昨日、わたしが転出した土地が舞台です。
そして、ボヴァリー夫人を褒め称える誰でもできる簡単な御仕事で終わってるかもしれませんがw
というわけで、読者様の判断を仰ぎたく☆
ちなみに、
主宰のどかいさんいわく、

「物語評論とか、アイドル評論とか。そういう文学フリマの主流派をなす皆さんに喧嘩を売る巻頭言を書きました。 当日は『ジオニタス』(400円)を宜しくお願いします。」

ということで、わたくし、こういう姿勢のひと大好きです。
あらためて、寄稿してよかったとしみじみ思っているところです。