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2018ロシアワールドカップのことを語る

ほぼ受け売りだし理解追いついてるのか怪しいとこもあるし、こっぱずかしいので返信なしで「なんでメキシコはドイツに勝てたのか?」
いろんな人との言ってたことをまとめた俺としての理解はこんなの。

・ドイツ代表のセンターユニットで強くて正確な縦パスを前線に入れてくるのはMFクロースとCBフンメルス、デュエルに強いのはCBボアテングとMFケディラ。
・そこでメキシコはフンメルスとクロースにマンマーク(エルナンデスとベラ)をつけ縦パスを入れさせないようにした。ベラは適切なポジショニングによってクロースとケディラ間のパスワークも寸断。
・マンマークに付くのは2トップ、ほかの8人は4-4でしっかりブロックを作る。なのでボールを持ってもガン無視な選手がしばしば出る。それがボアテングとケディラ。
・そこでドイツはフリーになったボアテングがボールを持って上がり攻撃の第一起点に(前半パス数はフンメルスの1.7倍)。クロースが持ち上がらない分ケディラも上がりがちになる。
・ボアテングは右CBなので自然にドイツの攻撃は右主体に。当然右SBキミッヒも上がる。キミッヒはラームの穴を埋めた逸材であり、予選全試合スタメンを務めたほどのドイツの強みである、はずだった。
・だがそれは上がったドイツの右サイドの裏をキミッヒより速度で勝るロサーノに突かせるメキシコの罠。キミッヒの攻撃はグアルダードらが止める。
・メキシコの4バックは間をぐっと詰めることで、ハーフスペースを狭くしドイツ得意の2列目からの飛び出しとスルーパスに耐える。
・クロースがマークに付かれた時の対策として、ドイツはクロースがサイドに流れることでマークを外す策を用意。しかし、それも中央にスペースを作りプレス密度を下げてカウンター時のパスルートを確保するためのメキシコの罠だった。これによりメキシコのカウンターの速度アップ。
・カウンター時にはマークしてたエルナンデスやベラがその中央に入り込んではパスワークを構成。
・ドイツもカウンターに対するネガティブトランジション(守備への切り替え)が遅く2CBのみでカウンターに対抗せねばならなかった(とフンメルスが試合後コメント)。実際数的不利なカウンターを何度も受けている。
・前述のボアテングとケディラが上がることでデュエル勝率の高い二人がカウンターを受けた時にいるべき後方にいない問題が発生。
・Kicker誌による対人戦勝率 DF:キミッヒ(58%)、ボアテング(82%)、フンメルス(36%)、プラッテンハルト(75%) この様にフンメルスとボアテングの縦の位置関係があるべき姿と逆になることでよりやばくなっている。フンメルスがエルナンデスのスピードに付いていけてなかったことは明白。

ここまで前半。

・ドイツはケディラが攻撃に貢献できないね、ってことでエジルをケディラのとこに下げて前目にロイスを投入。
・マンツーマンと高速カウンターを続けると90分間スタミナが持つわけないので、終盤にはチャンスが生める筈、がドイツのプラン。
・しかし前線3人(ベラ、ロサーノ、エルナンデス)の運動量が半端ないのは織り込み済み。スタミナの尽きる頃に守備力の高いマルケス(往年のCB)やエアバトル要員としても使えるラウール・ヒメネスを投入して試合を締めるメキシコの読み。
・マンマークを剥がすためには動かないといけない。しかし動き回るとポジショナルにプレーできない。上がり過ぎた選手もポジショナルにプレーできない。ドイツはそこのバランスの調整においてメキシコを上回れなかった。じゃぁどうすんの「引き気味に戦うしかなかったのでは?」しかし監督はレーブでチームは世界王者である。
・メキシコが撤退戦にシフトチェンジし、ドイツもマリオゴメスを投入してエアバトル成分増すもドイツはつなぐしクロスも実らせず。

試合終了。

・簡単なまとめ:わざと右から攻めさせて右の裏を狙うメキシコのカウンターが複数の効果を生み切れ味のよいカウンターを生み出した(その内一つを決めた)。「スペースの作りあい消しあいのデザイン」においてメキシコのオソリオ監督がドイツのレーヴ監督を上回った。
・ドイツが「こうするとうまくいくだろう」とやってくることを逆用したメキシコの頭脳の勝利。
・フンメルスとクロースにマンマークを付けてドイツのビルドアップパスワークを骨格から叩くのはEUROでのイタリアxドイツ戦にヒントを得たのであろうとのこと。
・ドイツは次戦以降クロースの動き回りによって生まれてしまった中央の穴をポジションチェンジで剥がすことで是正しようとしてくるはず。