ブレアウィッチが上映されていたころ、兄が「あれは欧米の森に対する恐怖がわからないと意味がわからないと思う」と言っていた。「夜、森に入るということ、それ自体が気違い沙汰だという共通の概念が西洋にはある」。
”ナニー”というホラー小説で、恐怖の乳母が、親のいない間にあずかっている乳児と一緒にお風呂に入ってしまう場面があった。
赤ちゃんとお風呂なんて日本ではほのぼのした場面だけれど、”一緒にお風呂”に性的な意味しかない欧米では乳児に対するセクシャル・ハラスメントを匂わせる恐ろしいシーンだったのだと思う。
この本では雇い主の夫が寝込みを襲われて、身動きとれない状態で乳母に顔の上に股がられてサービスさせられる場面もある。これはサービスシーンじゃない。スティーブン・キングの小説にも男を襲う色魔の女性はときどき出てくるけど、”男を襲う女”というのも怖いものなのだと思う。
恐怖には人類普遍のものと、文化的背景が強く現れるものとがある。
くたびれ はてこのことを語る
