id:kutabirehateko は
くたびれ はてこのことを語る

駅の改札で「デーブ!デブデブ!」と囃されたことがある。
振り返ると、見知らぬ小太り小僧が親指を顎間接にあて、残りの四本指をうーパールーパーのようにひらひらさせて小躍りしていた。
 
なぜそうなったのか分からないけれど、あきらかに私のことを言っているようだった。
「女性に対する最大の侮蔑の言葉はデブだ」と小太り小僧は思っているらしかった。
BMI14の私としては小僧の無差別な嫌がらせは不快ではあったけれど、傷つく理由はなかった。
 
子どものころ、従姉妹に「どうして色が黒いの?」と聞いて、伯母、叔母、祖母が猛烈に怒ったことがあった。おば達にとって色が黒いは醜いと同義語だったのだと思う。
「母さんたちは、私が小さい頃から”こんなに男の人にかわいがられるなんて遊女の生まれ変わりね”って言ったじゃない、あれはどうなのよ」
と母が泣きながら抗議して、大騒ぎになった。
 
従姉妹は東南アジア系の顔をしていて、私は色が黒いことを美醜と結びつけて考えていなかったけれど、何人と似ているかというのも、人によって誉め言葉になったり侮蔑の言葉になったりする。
そのときその人自身が持っている差別意識が垣間見られることもある。