id:kutabirehateko は
くたびれ はてこのことを語る

脳梗塞で倒れて以来、父の行動すべてに「脳梗塞なのに」というハンディがついて、得点が上増しされるようになった。
 
脳梗塞なのに歩けるようになったし、喋れる言葉も増えた。その程度のことから始まって、脳梗塞なのに運転し、遠出し、今は海外旅行で現地の人と仲良くなって家に招かれるとか招き返すとかそういうことまでしている。実際あっぱれだと思う。
 
祖母も脳梗塞の機会を逃さなかった。もともと支配的で依存的だった祖母はいよいよ祖父に依存し、自分の弱さを盾に露骨に周囲を支配した。それでただただ体を弱らせて亡くなった。
 
でも父はもともと無茶をして危険なことに挑戦するのが好きだから、脳梗塞なのに、と周りをヒヤヒヤさせながら危険な環境に身を置くことが性に合っているのだと思う。そうして「リハビリで目覚しい回復をしたすごい男」であり続けるチャンスをつかんだ。
 
そうこうしているうちに、父は活動範囲を前と同じ程度に広げた。
でも「脳梗塞なのに」そんな風に活動している父に、周囲も父自身も大いに感心している。
 
男の価値は仕事で分かる、男は体が資本だ。
そういう価値観を持って生きてきた男性は、仕事が出来なくなったり資力が乏しくなったとき、自分の価値が暴落したように感じるように思う。父は危ないところで脳梗塞に救われている。
 
女性の中にも女性は男性に求められてなんぼ、と思っている人がいて、そういう人は性的な魅力が衰えたと感じると整形したり、お金で男性の気を引いたり、売春して買い手がつくか試したりと異性の気を引くためにたいへんなリソースを割く。