「はぁ、まずまずか。まずまず効いたならえかったぃのう。怪しげでも効いたらええそ。怪しげでもなあ」
ともちおは帰り際に機嫌よく言っていた。この機嫌よさの半分は、軽快な皮肉を飛ばせることの爽快感にある。
もちおは人を馬鹿にして笑う才能は天下一で、その笑顔はほがらかで純朴な青年のようである。
「でもあのひとはどうしてあんなことをはじめたんじゃろうなあ。まぁ、まずまずなら怪しいでもええわいね」
うれしそう。心から馬鹿にしている。こんな大枚はたいて文句も言わない。懐が広いのか狭いのかわからない。
くたびれ はてこのことを語る
