もちおの審美眼はたいそう厳しく、滅多に女性を美人と認めないのだけれど、はじめて彼女の写真を見たときには、「まあ、はてこさんもかわいいと、俺は思うよ」と、やさしい慰め顔をしたくらいであった。それなのに彼女は出会ったころ自分を役立たずの引きこもりぐらいに思っていて、わたしたちが美人だ美人だと恐れ入るのを恐縮している風だった。いまや美人の自覚が出て輝きだした和服美人妻を誰も止められない。
くたびれ はてこのことを語る

もちおの審美眼はたいそう厳しく、滅多に女性を美人と認めないのだけれど、はじめて彼女の写真を見たときには、「まあ、はてこさんもかわいいと、俺は思うよ」と、やさしい慰め顔をしたくらいであった。それなのに彼女は出会ったころ自分を役立たずの引きこもりぐらいに思っていて、わたしたちが美人だ美人だと恐れ入るのを恐縮している風だった。いまや美人の自覚が出て輝きだした和服美人妻を誰も止められない。