指揮者の山本正治という方は、持病をお持ちか、身近に重い病気を患う方でもいらっしゃるのじゃないかと思った。演奏する曲、演奏する曲、なんだかすごく死を連想させられた。今日たまたまなのか、いつもこうなのか。
演奏する学生たちからは慕われている様子だったけれど、二人いたハープ奏者のひとりがなぜかものすごい仏頂面で、演奏が終わってみんなニコニコしているなか、ひとり終始ふて腐れていた。あまりに断固とした不機嫌ぶりがおかしくなって、笑ってしまった。まるで貧乏な来客に席を取られた金持ちの一人娘のようだった。
くたびれ はてこのことを語る
