id:kutabirehateko は
くたびれ はてこのことを語る

父方の祖母は晩年失明し、他界する数年前に脳梗塞で倒れ、以来まだらボケが進んだ。
書道と絵画に親しんでいた祖母にとって目が見えないのは致命的だった。
わたしは祖母が昔、新聞に投稿しようと書いた小説やエッセイをテープに録音した。
 
最後ははてこが会いに行ってもわからなかった。
それでわたしが朗読テープをかけると、はてこに、はてこの自慢をした。
「これはね、わたしの孫ですよ。東京にいる孫が、読んでくれたんです。上手でしょう」
 
おかんとなかなか上手くやれないわたしは、もし祖母ともうまくやれていなかったら、自分は女性とはうまくやっていく自信を今以上に無くしてしまったと思う。
祖母はほんとうにひどい人であった。そういう人がこれだけ人のこころにいつまでも残るような仕方で人を愛せるんだと思うと、やっぱり一番大事なのは小手先のコミュニケーション能力じゃなく、真心だろうなと思う。
割を食ってばかりに見えた祖父だけれど、意外と祖母のそういうところも見ていたのかな。今度聞いてみたい。