それである日もちおはついに弟に
「僕の前ではてこさんのことを悪く言うのはやめていただきたいんです。僕の妻ですから」
と言ったのであった。
「あなたのお姉さんでしょう」とか「娘をそんな風に言うのは」とか言わなかった。
妹は誰より頻繁にもちおとやりとりをして、時には家に呼んでわたし抜きでもちおにあれこれ言うこともあった。
もちおは大っぴらにわたしの肩を持ったりはしなかったけれど、妹の話に流されなかった。
そのようなわけで親族は「もちおさんの奥さんのはてこ」という新たな社会的関係の枠組みの中でわたしに接するようになった。
ちょっと距離が出来たわけですね。
そして人様の奥さんをやたらと怒鳴りつけたり虐げたりするのは、やっぱりちょっと抵抗があるよね。
くたびれ はてこのことを語る
