「兄くんは最初の子どもだったから、子どもをどう扱っていいかわからなかった」
「だからそばに来たり触られたりすると嫌だったの」
「小学校に入ったばかりのころ、はてこたちをお風呂に入れていたら兄くんがきて、
『ぼくも入っていい?』
って言ったんだけど、もうお兄ちゃんでしょ、って言って、入れなかったのよ」
「まだ6歳だったのに。妹子が6歳のときとはぜんぜん違ったの」
「弟太が生まれて、はじめて子どもを自然にかわいいと思えたわ」
「かわいそうなことをした」
という話を、母は少なくとも40回ぐらいしてきた。
くたびれ はてこのことを語る
