もちおは長男。長男だから偉いと思っている。
家では黙っておやつを独り占めしたり、弟妹に説教したりしていた。
長男がどのくらい偉いかというと親の次に偉い。
だから長男は、弟妹の面倒を親代わりに見なければならないと思っていた。
母の出産里帰りに際しては小学校に上がる前から日中一人暮らしもする。
小学校の帰りに幼稚園の送り迎えにも行く。
社会に出たら働いて、弟妹の学費と生活費を捻出する。
弟が結婚したら家計に不釣合なお祝いをし、子どもが生まれたらさらに出血大サービスのお祝いを送る。
上京してくれば食事の会計を持つのはお兄ちゃんだから当然だと思っている。
たとえ弟妹の暮らしが、今では兄以上に豊かであっても。
弟妹たちもなんとなくお兄ちゃんがあれこれ負担するのは当然だと思っている。
兄ちゃんは口うるさくあれこれ言い、何くれとなく面倒をみたがるものだと思っている。
親孝行はしても兄孝行とかしない。それでももちおは弟妹にしてやりたい。お兄ちゃんだから。
うちの末っ子妹と同じ年なのに、このちいさなお兄ちゃんはよくがんばっておることであるよ。
くたびれ はてこのことを語る
