義弟は転職に際して数ヶ月無職だった時期があった。
義弟夫婦は共働きで、奥さんは妊娠中でもあり、日中義弟は子どもの面倒と家事をやっていた。
義弟の次の仕事の条件がいいといいですね、と話したとき、姑はフルタイムで働いている奥さんのことを
「いまも育児を手伝ってもらってる状態だからねえ」
と、さも困った風に言っていた。
「え、いいじゃないですか」
「まあねえ、いまは育メンとか言うからいいんかもしれないけど」
「いや、だって義弟くんの子じゃないですか」
姑は得意げにふっと笑って、
「でもね、あたしは一人で4人育てたんよ?」
とドヤ声で言い放った。
「おかあさん仕事してなかったじゃないですか」
「・・・うん、まあそれは」
「おとうさん働いてたじゃないですか。義弟くん、いま家にいるんだからやればいいじゃないですか」
「まあね・・・」
「なに言ってるんですか」
姑はたいへん不満そうだった。
いま思えばあれは、
「子ども一人育てるのに夫に手伝ってもらわなければならないような嫁」
VS
「女手ひとつで4人育て上げたアタクシ」
であったか。子どもの一人も産めない嫁から水をさされてつまらない思いをしただろうな。
くたびれ はてこのことを語る
