そして藪医院へ着いて藪医者に相談。藪医者はシリアスなもっともらしい声で言いました。
「出して忘れちょるっちゅうことはないかね」
「いいえ、目視できますからそれはないです」
尿瓶に出してんだよバカ野郎。さっき説明しただろうが。
「ケアマネさんは下痢だから水分をそこで取られてるんじゃって言ってるんですが」
「下痢しよんかね?」
さっき言っただろうが。おまえが倍量の下剤飲ませて以来ずっと下痢だよ。
「そうです」
「そうか。それやったらさっきの薬(下剤)はまずいね」
はあああああ?
「排尿補助剤とビオフェルミンを出しちょくき」
「・・・わかりました。そうしてください」
青筋を立てて帰宅。継母ちゃんに報告。
「行ってよかったよ。下痢してるときにさっきの下剤飲ませちゃいけないんだって」
継母ちゃんはたいへんシリアスなしたり顔で、新たなヒントを得た探偵のように言いました。
「下痢してるの?」
おまえさっき何聞いてたんだよ。
おまえらみたいな排便に付き合ってもないやつらが出しゃばっていいと思ってんのかよ。
そんでそのあと「ビオフェルミンはうちにもあるけど」とどうでもいいことを言っていました。
まじで勘弁して。祖父を長生きさせなくていいとかそういうこと以前の問題だから。
