「おじいちゃま、今日は一度家に帰ります」
「はい。また来てください」
「また来ます」
「あなただけが頼りです。お願いします」
「大丈夫、もういいよ。帰りなさい。家のこともあろうし、旦那さんの食事もせなならんやろ」
が口癖の祖父からの傍にいてほしいはすごく重みがある。
でもわたしが傍にいると先妻の子が継母いびりしてるみたいな構造にされがちで困る。
「脚は折れてないから歩ける、何でもない、自力で何でも出来るようにさせないといけない」
と継母は言う。
祖父は背骨を圧迫骨折したところが治らないまま鎖骨とあばらを骨折した。
立ち上がることも大仕事で、片手で体を支えなければ座ることも出来ない。
キャスター付きの椅子で必死に移動しているのを「あれはよくない」と言う継母。
そこにまったく日頃の様子を見ていないケアマネが現れて二人でいろいろ決めようとしている。
バットで殴りたい。
