<ロールシャッハテストの思い出>
「ネバー・エンディング・ストーリーの象牙の塔」
「どこがそう見えますか」
「ここが幼心の君が座っていた睡蓮の・・・あの映画をご覧になりましたか」
「いいえ」
じゃあ説明してもわからねえだろう。
「ええと、形が似ているからです」
「なぜ似ていますますか」
どっちも自分がデザインしたんじゃないからなぜ似てるのかは知らない。
「特撮ヒーローものの怪獣」
「どこがそう見えますか」
「ここが頭でここが足で、ああいう怪獣って頭に・・・あ、特撮ヒーローものってわかりますか」
「いいえ。なぜそう見えますか」
そこから説明がいりますか。
「じゃあ描いてご説明させていただきます、ペンをお借りできますか」
「・・・それはできないんです!」
なにその顔怖い。
「この絵の中からお父さんに似ている絵を一枚選んでください」
「じゃあこれ」
「なぜですか」
「父は特撮ヒーローものの怪獣のように・・・」
あ、知らないんだったね。
結論:共通認識が乏しいテスターを相手に受けるロールシャッハテストはたいへん
