「はてこさん紅玉なら食べられるかと思って買ってきたよ。好きだって言ってたでしょ?」
「紅玉はお菓子の材料でしょ!お菓子作れる体調じゃないでしょ!どうするの!」
「じゃあ俺が生で食べるよ!」←食べない
ということが、夏バテの名残りの時期にあった。
妻がアップルパイやタルトを作っていたころの記憶がよみがえったらしいもちお。
妻はオーブンが壊れてオーブンレンジに買い替えたら焼きが甘いのが気に食わず、以来お菓子を作らなくなったのであった。
オーブンレンジはほんといけてない。こんなに味が違うかとびっくりした。
ほとぼり冷めてから、この際オーブンを買うのはどうだ?と思った。思い切って。でも置き場がな。
でも、あれをあっちにやってこれをこっちにやって、それはしまっちゃえばいけるんじゃない?
「それが、台所模様替えのきっかけだったの」
「俺が親父だったら『な、父さんのすることはみんな正しいんだ』って言うところだな」
紅玉はブランデーで甘く煮て、バニラアイスと一緒にいただいております。
