ほいで、わたしが観たかった映画「HELP」結末は何かと言うと
黒人メイドたちの仕事のすごさが社会的に評価されて、正当な対価を得るということだった。
「家事は所詮女の仕事。学校も出ていない子供だって出来る。替りのメイドはいくらでもいる」
というわけにいかない世界。実力で、敬意を払わざるを得ない世界。
不当な評価を得ている人々に対して「見下すのはやめましょう」じゃなく
「この人たちはすごいんだよ!」という評価が逆転する世界。
実際あの映画のメイドさんたちすごかった。家事コラムの話も伏線かと思ったくらいだ。
あの人たちなしに知識と技術と勤勉さなしに南部の街の美しさや贅沢な暮らしは成り立たなかった。
メイドの窮乏を本にして売り出すということもフィクションだ。
だったらそっちのフィクションの方がよかった。
もちろん技術があろうがなかろうが人種で人を見下す正当な理由なんかないんだけど
あの人たちはプロの仕事人だから、その視点で決着をつけてほしかった。
