同じシリーズだよと継母ちゃんが貸してくれた本を読んだ。
囲った女に暴力をふるい続けるという現代日本の常識としては押しも押されもせぬ犯罪行為を働く男が出てくる。
ははあ、こいつがどんなに酷い男かを列挙して、この男がこれから酷い目に遭うという前ふりだな。
終盤反省して心を入れ替えるんだろう。
と思いながら読んでいたら
「愛情表現が出来ない不器用な男」「子供のような未熟な男」
という扱いで、最後までそのままだった。
・・・話の展開は面白かったけど、あの男の扱いがいやな話だったな。
と思いながら次の巻を読んだ。そしたまたそいつが出てきた。なんでだよ。
間一巻抜けてるから少し態度を改めたのか。
と思ったら、愛人に対する暴力描写はドリフコントのような扱いでエスカレートしていた。
まわりは一応怒るんだけど、放っておいてくれ、と言われると黙って容認。いや通報しないと。
そして暴力を振るわれ続けながら男を愛する絶世の美女である愛人が理想の女性扱いであった。
いや病院行きになるし、後遺症とか出るし、精神的にもおかしくなるから。
愛があっても生身の人間には限界があるから。ラブドールだって乱暴に扱ったら裂けたりするから。
1990年代半ばってこんなだったのか。
この世代がいまの女性に文句言いまくりなのは無理もないと思った。
うまくいくわけがない。
