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くたびれ はてこのことを語る

VNYKはもともと九州の大学の留学生としてやって来て、その後共通の知人を通して父の会社に来た。
「ボクはカイチョすきだからいしょけんめ働いただけど、ほんっっとキツかた。
 かわいこちゃんにはムリと思う」※ホームシック的な意味で

兄の妻は兄が日本で寿司の店を出すことを前提に帰国した際ついてきたが
三か月もしないうちにホームシックで矢も楯もたまらず
「クリスマスを家族で過ごしたい」と帰国してしまった。
かわいこちゃんは英語も日本語も話せず、大学と違って留学生友だちもいない。
耐えられるだろうか。まず一週間なり一ヵ月なり旅行で来てみたらどうか。と話すと
「ソレダケ・・・?」
となんとも失望に満ちた顔で言われた。いや、最初に試にさ、と言うと、やるなら最後までがんばる、と言う。

「大丈夫よ。あっちの女の人は強いんだから」と継母ちゃんは言う。
「兄妻ちゃんはなんだかんだいっても弁護士のお嬢さんよ。かわいこちゃんが日本に来るのとはわけが違う」
そうかもな。わたしはハノイのホテルのまわりを病み上がりでうろうろするくらいでたいそう心細かったけど。

今回同行した還暦マダムズの中に、40年来焼き鳥店を経営しているマダムがいた。
過去に何人か外国人労働者を受け入れており、VNYKもこの店にいたことがある。
「かわいこちゃんが来たらうちで働けばいい!」と会う前から一も二もなく歓迎していた。
事前に何度も周知しておいたけれど、マダムズはかわいこちゃんの愛らしさと気遣いには度肝を抜かれていた。
たぶん日本に来たらチップで相当稼ぐと思う。そして日本語出来るバイトよりずっと使えると思う。