id:mikoto3510ちゃんへ
人を信じることと、その人の限界を見極めることには密接な関係があります。
人には心から実行しようと思っていたことが予想外のあれこれで実行できなくなることがあるからです。
約束を守れなくなる可能性を考えておくのは、人の気持ちを疑うことではありません。
「強い気持ちがあれば大きな問題も解決できるはず。出来ないのは気持ちがなかったからだ」
という考え方は一見正しいように見えますが、人の能力と問題の大きさの見極めが大切です。
人を信用しつつ、その人が約束を守れなくなった時に自分を守るための手段を考えておくのはよいことです。
人と能力を分けて考えると、たとえば待ち合わせをして、相手が来てくれなかったときに役立ちます。
人を信用していないと「その人が来なかったのは悪意を持って嘘の約束をしたからだ」と思います。
相手の限界を考えられると「大雪の中歩ける人じゃないからな」と悪条件に気が付きます。
これらの悪条件には精神的な限界も含まれます。
「絶対に言わないから教えて」と秘密の告白をせがむ友だちに
大きな秘密を誰にも言わず守る意思があることと、守れる能力があることとは別です。
人はちょいちょい出来ない約束をしてしまいます。
何もないときなら穏やかに楽しく話せる人でも
疲れていたり、頭に来ていたり、他の人から何か圧力を受けていたりすると
いつもと同じに出来なくなることがあります。
その人をどれほど好きで信じていても、いつも同じでいてくれることは期待できません。
この人はこういう状況に弱いな、と思ったら、そういう場面で自分をどう守るかあらかじめ考えておくのは当然です。
その人がめちゃくちゃな状態になってもいつも通り付き合うべきだと思ったら大変なことになります。
仲良くできるときはそばに行く。難しくなったら距離置く。よくなったらまたそばに行く。
これは猫やイグアナと遊ぶときの基本でもあります。人も生きものなので浮き沈みがあります。
何年か経ったら十代と付き合うのは面白いけど大変だと思うんじゃないかなと思います。
わたしたち夫婦は合わせて80歳近いですが、まだ日々くっついたり離れたりしながら暮らしています。
でも、そこそこ信頼しあっているし、仲良しだと思いませんか。
