おばちゃんが若かったころはね、
アニメだとかSFだとか電子機械好きいうのは、嘲笑苦笑の対象で
けして博士号か何かのように知識をひけらかして誇れるものじゃなかったの。
マニアックなネタで笑いあえるお友だちを探すにも、せいぜい部数の少ない雑誌の投稿欄しかなかった。
だから貴重な仲間に知り合えたときに、そういうネタで通じ合えると、とってもうれしかったものよ。
知らないネタが出てくれば、お互い喜んで教え合ったり聞きあったりしたものだったの。
そりゃもう相手の性別も年齢も社会的立場も関係なかったわ。それが楽しかったの。
もちろん喧嘩もするけれど、貴重なお友だちを輪の外に排除するために知識を競ったりはしなかったわ。
集まってきた人たちのほとんどは、排除されることには飽き飽きしていたから。
くたびれ はてこのことを語る
