[結婚]
もちおから結婚して結婚してお嫁さんになってと言われていたころ
わたしは原因不明の体調不良で仕事が出来なかった。
身体が重くて力が入らず、目が回るため立ったり歩いたりできない。モノを握ればぷるぷるする。
髪を洗ったり立ってカーテンを閉めたりすることすらできない日々だった。
ありとあらゆる検査をし、医療費ばかり出て行ったが回復の目途は立たなかった。
ただでさえ激務のもちおがこんな人と暮らしたら大変に決まっている。
両親ともに家に来られちゃ困ると言っているくらいなのに他人にそれを頼めるわけがない。
でももう今月仕事に就けなかったら、来月払う家賃分のお金がどこにもない。
そこでわたしは考えました。
もちおが月々わたしへの電話代に払っている範囲内で暮らせば赤字ではないのではないか。
当時重量定額、通話無料というプランはどの電話会社も出しておらず
ほかにどこにもかけていないのに、もちおの電話代は月々およそ5万円。
現状の生活費に5万円追加する範囲で二人で暮らせれば、少なくとも経済的には同額だ。
わたしは一人暮らしと二人暮らしの生活費を概算し、Excelで表にした。
いける。これならいけそうだ。いつか体調が戻ったらかかった費用を返済できる日も来るかも。
ということで入籍した。Love定額登場後だったら人生違ったと思う。
なお身の回りのあれこれについては
愛玩動物やラブドールを熱愛する人たちはみな手間暇かけて世話しているのだから
愛玩妻を欲しがるもちおが世話する責任を負うのは仕方がないと考えるようにしている。
がんばれ、もちお。
