母の何が嫌って、母がわたしにしたあれこれを、周囲が悪気がないと思い込むこと。そして
「悪気のないうっかり行動を悪く取って根に持つなんて、はてこらしくないぞ?」
「はてこがそんな人だと思わなかった」
とか諌められたり嫌われたりするところ。
言っても信じてもらえないで、孤立して、はてしなく我慢を強いられるところ。
大事な物を取られたり、失くされたり、台無しにされたり、何度もあった。
仲のいい友人が出来ると関係を腐したり疑念を抱かせたり何度もされた。
あの歳で独り身のあの人が気の毒で、親だからよくしてやりたくて、ずいぶんがんばってきたけど
あの人ぜんぜんわかってない。「大好きなママ」だったのに。
母だからやっているだけで、好きで気を惹こうとしているわけじゃないってことがわからない。
そういう家族の情みたいなのわからない人なのかもしれない。
こんなに自分を思う子供に、いや他人でも、どうしてあんなことが出来たのかわからない。
母方の女性は揃って冷淡で身びいきで意地が悪いところがある。
母はその意地悪でずいぶん泣いたと言ってきた。
大いにありうる。その中で母は意地悪を学んだんだと思うし、まず、やり返してるに違いない。
母方実家の意地悪は上品で洗練されていて、建前外聞を何より重んじる。
この延長で考えると皇室の意地悪ってすごいだろうなと思う。
前世というものがあるなら、わたしは前世でも母にいいようにカモられていたんだと思う。
カモられてもカモられても母を天衣無縫な善人だと信じて馬鹿を見ていたんだと思う。
そして今生でも母を空から見ていて、放って置けなくてやってきたんだと思う。
生まれてきてよかった。今回やっと目が覚めた。
