昨晩22時ごろ祖父の部屋の灯りがついていることに気がついて部屋をのぞく。
祖父は6月なので衣替えをして、冬掛けの布団をしまって夏掛けにしていたのだけれど、雨が降ったら思いがけず寒くて眠れなかったのだそう。
すぐに冬掛けを出して湯たんぽを入れ、足湯をして少し話をしてから下がった。
今夜もついさっき祖父の部屋から物音がするのでのぞきにいった。
掃き出し窓を開けようとしていたのでどうしたのかと聞いたら「猫を外に出してやろうと思って」と何か寝ぼけていた。
猫は家中歩き回っているのだけれど、もう祖父の部屋からは出た後だった。
「頭がおかしくなりよう」と自信なさげに言うので、猫は本当に来たけれどもう出て行ったと話した。
「小倉から帰る書類を書きよると思ったら、夜やし」
と言うので、寝起きは混乱するよねえ、と言って、少しベッドに座って話をした。安心して休んだので下がってきた。
壁が厚く部屋が分かれているため、ふだんは誰も祖父の動向に気が付かない。
こうして隣の部屋にいてすぐ気が付ける状況だと助かる。
実際どのくらい役に立っているかによらず、祖父も気安く頼める孫がいると落ち着くみたいだ。
そして祖父のことははてこが見るだろうと思っていると家族も楽みたいだ。
ただちょっと疲れてきたのか、今日はわたしも誰かに自分のことを大丈夫かなと心配してほしい気持ち。
