「アルプスのゾンビハンター・ハイジ」
クライマックス 一案
既にマイエンフェルトの町もゾンビで満ちている
わずかに生き残った人々は家の扉を堅く閉ざし、ゾンビと戦おうと言う人間はハイジたち、わずか数人である
おんじの手に寄り鬼改造された山小屋は鉄壁の防御を誇り、スナイパー・ペーターの腕には微塵の不安もない
とはいえ、圧倒的多数のゾンビを前に、アルム陥落は時間の問題と思われた
じりじりと灰色の群が山裾を上ってくる
ヨーゼフとともに木柵からそれを眺めるハイジの後で、これまでただ守られてきたクララが立ち上がった
弱々しい足どりで、草地を踏みしめ、銃を受け取ろうとハイジに手を伸ばす
「くらら…くららが立った!クララが立っ…!」
その時、渇いた銃声がアルプスの山に谺した
倒れるクララ
駆け寄るハイジ
クララに更なる銃弾
「大丈夫か!?」
聞覚えのない声にハイジが顔を上げると、銃を手にした男が山を駆け上ってきていた
山裾では武器を手にしたマイエンフェルトの人々がゾンビの群に襲いかかっている
灰色だった帯に色が入り交じり、時折が金属の鈍い光が見えた
完
