今日の句会
唐櫃の母の骨の上に蛙
*唐櫃は「かろうど」と読み、ルビは振りました
今日一番の大勝負だった句です
たったお一人特撰に取ってくださった方がいて、しかも完璧に内容を汲んでくださっていて、有り難かったです
けれども、伝わりづらい句でした
まず、「唐櫃」は「かろうど」と読み、「お墓の納骨スペース」のことです
「お墓の納骨スペース」に名前があるなんて、普通考えますか?知らんがなですよね
しかも「唐櫃」、これを「からひつ」と読むと「お骨を納める龜(柩)」になります
全然違うものになります
そして、お墓の納骨スペースって普通、石とかで密閉されていますよね
でも、このお墓はそこが土を掘って四角くしただけだったのです
地域的なものでしょうか
その上、納骨スペースってお骨じゃなくて、骨壺が入っているのでは?って思いますよね
私もそう思っていました
けど、このお墓の地域では、土掘りの納骨スペースに骨壺から出したお骨を直接納めるのです
そうでなければ、蛙がいるはずがないのです
さらに、このお墓は雪深い場所にあって、春のお彼岸が過ぎ、GW近くにならなければ納骨を行うことができないのです
なので、この蛙は越冬した蛙なんです
といった事情を踏まえ、説明すると
主人の納骨のために、お墓の納骨スペースを開けたところ、先に納めた母の骨の上に蛙がいた
という句で、実景なんです
すごいでしょう?句がじゃなくて、この事態が…
今日の句会では作者は最後まで明かされないので、句に関する先生の質問は取った人が答えるのですが、全ての質問に取ってくださった方が答えてくださって、驚きました
何がすごいって、読みとってくださった方が、本当にすごい…
自分にとってはとても大切な句で、大事にとって置こうと思っています
ただ、残念なのは、私は主人の亡くなって以降の記憶がかなり欠落してしまっていて、この時のことも断片的にしか覚えていなくて、蛙の姿が頭には残っていないことです
たぶん、のぞき込んだりもできなかったんだと思います
