「虞美人草」男どもが気に入らない編
好感が持てる順に言うと
・浅井君
和魂洋才の和魂のない人物ということなのかなぁと思う
人に聞かれれば自分を合理主義というのだろうけれど、自分の内面に疑義を持たない、方便としての合理主義だけ身につけた中身のない人、或いは中身をどこかに攫われたか置いてきたか、時流に流された人なのかなぁ
無事に就職して、小さな器なりに満たされた人生を送ってほしい
・小野君
計算しているようでできていない、ただ自分には出来もしないことを望んで、降りられなくなった梯子から下ろしてもらった人
誰に対して罪があるかと言えば、小夜子にではなく藤尾に対してである
ただ藤尾は彼に対して弱者であったかと言うと、世間全てに対して弱者であったので、なんともなぁ…
浅井君と比べると、未熟な和魂が洋才を邪魔してしまったように見えるけれど、彼の魂が未熟であった理由が貧困、恵まれない生育歴に帰されているのが、英国市民とか貴族階級の小説っぽくて、ちょっとイヤだなぁ
・宗近君
理想を掲げた現実主義の人
彼の云う真面目は、自分の本質で問題に対処する、解答する、行動するということなんだと思うんだけど、彼は元々優位な立場の人
彼は本質でもって事に当たっているのかもしれないけれど、傷を負う恐れは0に近い
彼の受けた教育にも家庭環境にも、そこで育まれた人間性にも悪いところはないのだけれど、そういう人であればこそ、最終的に藤尾を救うべきだった
いい夫婦になったのに
藤尾を始め、女性を男性(友人たち)と同じように遇せなかったのが、とても残念
最終的には丸いお盆に丸くお水を注いだだけで、溢れた水は捨てたんだ
溢れる水もどうにかするのが君の本懐じゃなかったのか?
君はイギリスで揉まれて帰って来いや
で、生涯、妻帯すんなや
あと、この家にも小夜子の家にも母親の描写がない
いい母親を漱石さんは描けなかったのかなぁ
・甲野君
君には何もいうことはない
雪杯×すのう!のことを語る
