「虞美人草」を読み終わって
藤尾が気の毒だった
散る季節でもない花がぽとりと落ちたよう
お通夜の描写の静かなこと
色褪せるどころか美しさが増している
これまでも、美しい美しいと書いてはあったけれど、彼女の美しさを手放しで全員が讃えているのは、ここだけのような気がする
みんな、藤尾に対して屈託があったのだろう、実のところ、そういうものが彼女を追い込んだのではないかなぁ、ああいう生き方に
亡くなったから安心して受け入れるんだなぁ、彼女を
小夜子は非力だし気の毒な境遇だったけれど、前近代的な父親からの教えに即して生きていて、しかも美しかったから守られた
糸子は平明で柔軟な心と、その中に芯(父親と兄に自然と教えられたもの)を持っていたから、望む道を歩いて行ける
女性の限界と、それをどうしたって正当化している男性陣がどうにもなぁ…
けれども、紛うことなき青春の恋物語で、正統な物語だと思いました
雪杯×すのう!のことを語る
