蝋梅の色香根雪を融かしらむ
季語は蝋梅と根雪です
和歌のような雰囲気のある、豪華な句だと思いました
俳句だと、もう少しすっきりして、余裕のあるものが好まれるので、そういう方向で考えました
蝋梅は独特の色、芳しい香りが特色なので、色香はいわなくてもいいかもしれません
融かしらむ、ですが、古語の融くには他動詞の「融かす」という意味があるので、「融く」を使うと、また少しすっきりすると思います
らむ ですが、私は伝聞/推量と思って読みました
それで、意とするところは「“あの蝋梅の色香は根雪を融かすというよ”と言われるほどに、美しく香り高いよ」という、比喩と誇張と受け取りました
作者の意図としては、現在の推量だったのですね
句の焦点は、蝋梅にあるのだと思うのですが、読んでいて「作者はこのような蝋梅、根雪に具体的な場所のイメージがあるのではないかしら」と思ったのです
で、もしもそうなら、そして、その地名や場所でこその梅に美しさを詠むならば…と少し考えました
たとえば
◯◯山の雪解くほどよ梅の花
*この解くは自動詞がいいかなぁ
梅の花のために雪が自ら雪解けするような
どちらで取るかで、梅が咲くから雪が溶けたようにも、雪が溶けたので梅が咲くようにも読めるかなぁと思いました
