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90歳のことを語る

今日は書道の個展を見に行った。母の友人で、私も若い頃に母たちと一緒に教えてもらった方。
お会いするのは何十年ぶりかと思うが、とても90歳には見えなかった。足も頭もおしゃべりもお元気で、昔みんなで習っていた頃とそう変わらないんじゃないかという感じ。
展示されている作品は最近のものだけじゃなく、ずっといろいろやってこられたものがずらりと並んでいた。万葉集や古今集、良寛や蕪村、さらには若山牧水や会津八一の和歌や俳句を書いたかなの作品から、大きな紙に書かれた漢字まで。さらには、小さくてきれいな和紙に一首ずつかかれた百人一首や、三十六歌仙の歌とともにその歌人の絵(百人一首の絵札の絵みたいな)までご自分で描かれたものも。作品の表装も全部ご自分でなさっているのだとか。
かなの作品を見ると、漢字はちょっと無理だけどかなは私もまた書いてみたいなと思ったが、漢字の楷書の作品を見て「そう言えば習っているときは楷書が得意だったんだ」と思い出して、それもまた書いてみたくなった。それを言うと「やったらええよ。これは年取ってもできることやから」と。
90歳の今も毎週大阪市内に出てきて、元の勤務先の会社のOB会の書道部で教えていらっしゃっるらしいし、ご自宅の方でもまだ教えていらっしゃるのかな。90歳を過ぎてまだあんなにお元気にいろいろなさっているのを見ると、私もまだまだ大丈夫なんじゃないかと勇気が出たわ。